あたしと虐めの戦い。

2/6
前へ
/18ページ
次へ
夏が終わった。 龍太とは、相変わらず仲良くしていた。 すれ違いもあった。しかし、互いにすぐ仲直りした。 俊とは、相変わらず口も聞かないし、顔も合わせなかった。心から気まずいと思っていた。 そんな中、ある日を境にあたしと俊は また仲良くなった。 理由??そんなの分からない。 気付いたら、互いにまるで惹かれ合うように 仲良くなった。 龍太は、そんなあたしを見て、あたしを避けるようになった。なんせ、龍太は俊が嫌いだったからだ。 避けられる日が続いた。 そう、あたしの世界から太陽が消えたのだ。 まだ、完全に消えたわけではないが、見えなくなった。 太陽がいなければ世界は破滅してしまう。 だから、あたしは龍太に手紙を書いた。 『龍太へ あたし、龍太になんかした??』 ソッコーで返事が来た。 『してないけど、どうして??俊が好きになった??それとも他の人??』 龍太があたしを完全に嫌ってないことは 返事を見てすぐにわかった。 あとは、どう答えるか、どう反応されるか。 あたしの頭はパンクしていた。 だから、あたしもすぐに返事を返した。 『単刀直入に聞くね。どうして最近そばにいてくれないの??』 またすぐに返事が来た。 『分からない。最近、流を不幸にさせてる気がして仕方ない。だから、いっそのこと離れた方がいいと思った。』 意外だった。 龍太が、まさかそんなことを思っていただなんて。 確かに、あたしは龍太と付き合ってあたしの何かを変えた。 さぁ、どうしようか。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加