あたしの恋との出会い。

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恋した相手。中原俊。同じく小学六年。 カッコ良く、頭も良く、スポーツも万能。頼りがいあるし面白い。いわゆる『完璧』な人だ。 嫌う人も、いたけど…。 でも、あたしは大好きだった。 調子が乗らない日も、俊の顔を見たら、元気が出た。 あたしは、ある人の力で、俊をいつめんにした。 アピールもいっぱいした。 でも、俊には彼女がいた。 『彼女の名前、教えて??』 そうせがんで、教えてもらった。 それに 『まぁ、向こうが彼女気取りしてるだけだから。』 と言われた。 でも、納得行かなかった。 `なんで??じゃあなんで彼女って言うの??気取ってるだけなら、俊は認めてないんだよね??´ そんなの…単なる嘘じゃん…言い訳じゃん…。 一気に涙がでた。あふれた涙は止まることを知らず、大好きの人の前で、泣き続けた。 次の日から、俊とあまり顔を合わせなくなった。 違う。合わせられなかったんだ。 俊は頭がいい。きっと、昨日の涙で俊はあたしが俊に好意を持っていると、分かってしまったはずだ。 一方、俊も俊で、今まで当たり前の様に話しかけてきたあたしが、冷たくて、戸惑ったそうだ。 これは、あたしと俊が離れてから知ったこと。 当時のあたしは知る由もなかった。 あたしが俊を避け始めて、一週間が経った。 相変わらずぎくしゃくした。顔を見れなかった。 でも、さすがに限界だった。精神がおかしくなりそうだった。 でも、今更話すなんて勇気はなかった。 情けない自分に、また涙がでた。 四月後半。 四月前半に俊と同じ委員会に入ったあたしは、月に一度開かれる委員会に参加した。出たくなかったけど、大切な打ち合わせがあったから、仕方なかった。 あたしが教室に入ってすぐに俊が来た。俊はあたしを見つめながら、あたしの隣に腰を下ろした。 沈黙が続いた。でも、その沈黙はすぐに互いが切り裂いた。 『『あ、あのさ…。』』 もう後戻りはできなかった。 情けない自分を変える、今をチャンスにした。 『何??』 先に口を開いたのは、俊だった。 『いや、そっちからでいいよ。』 あたしは考えるより先にその言葉を発した。 次に耳に入ってきた言葉は、俊が言ったとは思えなかった。 いつもなら、『お前から言え。』そう言う俊が。 強制的にあたしからにする俊が。 『分かった。じゃあ、真面目に聞いて。』 こう言ったのだ。心臓は高い鼓動のまま。静まることを知らないのか。緊張で死にそうだった。
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