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あたしと俊の想い。
五月。
停滞期に入っていた。
あの告白の日から、全くと言って言い程、会話を交わしていない。
`意識し合ってるから??停滞期なんて、嫌だなぁ…。やっぱりあの時聞くんじゃなかったかも…。´
俊とあたしが恋人になったあの日。
あの日以降何でか分からないけど、俊とあたしは互いに避け合っていた。いわゆる停滞期に入ったのだ。
いつめんとして、近くにはいるけど、全くと言っていい程話さなかった。いや、もしかしたら話せなかったのかもしれない。
笑顔が消える生活が続いた。
家族や友達の前では笑っていても、一人になると、どうしても笑顔を作れなかった。
`寂しい…。´
次第に心に穴があいていった。
耐えきれない生活に、心が、精神が悪魔に蝕まれていった。
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