日常

2/4
前へ
/4ページ
次へ
桜の季節。 風が吹くと青い空には桜の花弁が舞い、 心がウキウキとしてくる。 「やっと新学期か、皆元気にしてるかな?」 桜の木を見上げ私は呟いた。 今年、高校二年生になった私の心は“期待”で満ち溢れていた。 そんな時、肩を誰かに叩かれた。 「よっ!元気だったか?瞳」 私の肩を叩いたのは 高校になってから友達になった <涼野 海>だった。 その後ろから小柄で髪を二つに結う女の子 <鈴音 幸>がやってきた 「ちょっと、海!瞳が困ってるでしょ。」 幸は海の背中をポカポカと力なく叩いた。 「ははは、小さいのが何してんだよ」 「何よ!海が無駄に大きいのよ!」 そんな景色を見ていると すごい勢いで誰かが走ってきた。 「あれ?千夜じゃね?」 海が走ってくる人を指指して言った。 そう言うと私達3人は青ざめた。 誰もが口にしたい一言を幸は呟いた 「千夜がいるってことは…遅刻…だよね…?」 そう、誰も知っている事だった 走ってきた少年<柳 千夜>は、 遅刻常習犯であり、学校に遅刻せずに来たことはないのだった。 「はははっ!まさか初日から遅刻にはなりたくないよな」 そう言った海は真っ先に走っていった 「あっ!ちょっと待ってよ!」 海の後を追いかける様に幸も走っていった
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加