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二人が走っていくのを見て
私も走り出した。
期待を胸に抱いて
楽しい学校生活が歩めると思ったら
まさか初日から遅刻するなんて…
「瞳!おはよ!」
走りながらこちらを見る彼はニコッと笑った
「あんた…また遅刻よ?何してたの?」
そういいながら走るが
遅刻するかもしれないのは私も同じである。
千夜は走りながら余裕の表情を浮かべ
自慢げに語りだした
「俺も今日は遅刻しないために早く起きようとしたんだよ。でもな、起きたら時計止まってるし、悟りが開けちゃってさゆっくり歩こうと思ったんだよ。そうしたら、なんと、瞳母に会ったんだよ。そしたら…」
「あーもういい!とうせまた私の家で朝ご飯たべたんでしょ。いつもと同じじゃないの。」
そういつものことなのだ
私<如月 瞳>と<柳 千夜>は幼馴染であり
お母さんは千夜のことを実の息子のように思っているようで
何かと面倒をみているのだ。
小さい頃から私と千夜は一緒にいた
だからだとは思うけど…
(高校生になっても…ねぇ…)
そんなことを考えていたら、学校が見えてきた。
「あ!海と幸じゃんかよ!まだ学校ついてなかったんだな」
どうやら、4人仲良く遅刻の様だ…
新学期から先が重いなぁ…
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