はじまりの刻

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夢を見た。 誰かと誰かが闘っているのを 朝日が窓に射し込む。 「あさ、か。」 僕の名前は、一条 斗夜(トウヤ) 「あの夢は、一体何だったんだろう。」 現在、高校二年生。春 。僕はお母さんと妹とお父さん と一緒に住んでる。 「今日は何かありそうだ。」 呟きながら、学校の制服に着替える。すると、下からドタドタと足音が聞こえる 「由亜(ユア)が来たか。」 由亜は妹。小学三年生。 現在、元気すぎて困っています。 「ヤッホー朝だよ!って起きてるじゃん!折角、兄が寝ているところを突撃してやろうかと思ったのにブーブー」 この有り様です。 「はいはい、分かったから。また、今度ね。」 由亜は、文句をいいながら、立ち去った。 しかし 「あ、そうだ。これ、兄にあげるよ。大切に指にはめといてね。」 再び戻ってきた。なにか指輪を貰った。 「何これ?どこで貰ったの?また、何で?」 「質問ばかりだなぁ。兄は。これをはめとけば良いから良いから。全部秘密だよ。」 秘密と言って口に人差し指を当てて言った。ませた小学生だ。 だが、この時、僕は、由亜の顔が何処と無く暗い顔をしていたかのように思えた。 由亜は兄の斗夜の部屋を立ち去り、呟いた。 「黒騎士(シャバルツ)の加護を」
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