災果て

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「ありがとう、君は英雄だ!」 どこかの国の大統領が黒い雨に打たれながら叫んでいた。 「当然のことをしたまでです」 少し気恥ずかしかったのでそれだけ告げて僕は宇宙に飛び立った。 その百年後に地球が腐った。 「ひええっ、凄い臭いだ」 ブラックホールに砂糖をかけながら、僕は地球に背を向ける。
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