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「サンタかぁ……玲はいつまでサンタ信じてた?」
いつだったかな……
「おや、夏目さんはサンタがいないと思ってるのかい?」
すこぶる楽しそうに顔を輝かせる鮫島先輩。
こういう時の先輩は何か自分の好きなこと、つまりは都市伝説や怪談のような不思議を見つけているのだ。
「だってサンタって空想上の存在でしょう?」
「いやいや、サンタは確かに存在するよ。現にサンタさんの協会の認めた公認サンタってのがいる。それにサンタから手紙が届くサービスだってある」
……それはちょっと違うんじゃないだろうか。
「そんなんサンタさんじゃありません!」
地団駄を踏みまくるアヤカ。
パンツが見えないようにそっとアヤカを鎮める私。
「じゃあ夏目さんの考えるサンタ像ってどんなの?」
「そりゃあ赤い服と尖り帽子に黒いブーツ、白くて長いひげでトナカイの引くソリに乗ってX'masの夜に煙突から入って寝ている子供にプレゼントを渡すお爺さんですよ」
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