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「WW1、つまり第一次世界大戦の真っ只中、北欧のフィンランドのある小さな寒村で一体の転落死体が見つかったんだ」
「転落死体……ですか?」
「あぁ、発見されたのは12月25日の早朝。詳しい場所は村の中心にあるちょっとした広場だったそうだよ」
クリスマスの早朝からその転落死体を見つけた人は不幸としか言い様がない……
「当時の鑑識がしっかり現場を調べた結果、その転落死体はビル10階程度の高さを時速約1080m程度で飛行していたところ落下、そのままの勢いで地面に叩きつけられたという結論をだしたんだ」
「それがどうかしたんですか?」
アヤカの疑問に先輩はチッチッチと指を振る。
「WW1の時代、しかも北欧の寒村にビル10階相当の高さの建物があると思うかい?まだ複葉機が主流の時代に時速1080kmなんてスピードが出せると思うかい?」
そう言われれば確かに……
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