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「さらに死体が見つかったのが12月25日だったのもあって当時の人達はサンタがソリから足を滑らせ転落、死亡したと考えたそうだよ」
つまりサンタさんは故人!?
そんなバカな……
「サンタさんが死んでるなんてウチは認めません!だいたい死体だって後で運び込めばいいじゃないですか!」
「さっきも話したように村にはビル10階相当の建物も無ければ、時速1080kmを出せる乗り物も存在しない。一体どうやってその死体を作るの?」
確かに……実際問題これは殺人にしても事故にしてもあり得ない事件だ。
その時、先輩の人差し指がスッと立つ。
「さらにもう一つ証拠がある」
「何ですか?」
苦笑いしながらも先輩は得意そうに瞳を輝かせ語る。
「容姿だよ。見つかった死体は赤い服と尖り帽子に黒いブーツ、白くて長いひげのお爺さんだったそうだ」
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