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なるほど、そして私とアヤカはまんまと先輩によってサンタさんが実在するという考えを刷り込まれたわけか。
先輩お見事!って感じだ。
「でも先輩はどうして私達にサンタさんを信じさせたりしたんですか?」
「どういうことだい?」
「都市伝説解明が趣味の先輩ならサンタさんを信じさせるんじゃなく、その存在を否定する為に証明すると思ったんですけど……」
私の隣でウンウン頷いてるところを見ると、アヤカも同じことを考えていたのだろう。
「確かに、サンタさんの転落死事件なんて最高の都市伝説だ。だけどね……」
この時、私は先輩の目がキラキラとビー玉のように輝いていることに気づいた。
「それじゃ夢がない。それに都市伝説もサンタさんも誰かが信じなきゃ存在しえない。存在しなかったら僕が解明できないだろう?つまり趣味がなくなってしまうじゃないか」
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