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戦火の手紙
親愛なる君へ。
君は、今でも泣いていますか?
あの日眺めた桜の花は…もう、散ってしまう頃かな。
だけど僕は忘れない、もう一度、二人であの桜を眺める日まで。
必ず戻って、君に想いを伝える。
だから
待っていて欲しい…
僕は今
いづれ訪れる君との再会を願い、この手紙を書いています。
僕が戻ったら、
君は笑ってくれるかな?
二人であの丘を駆け回った、幼い頃のように
君が、
変わらない笑顔で待っていてくれる
その時を、僕は願う。
僕はこれから
前線へ行きます。
かけがえのない君を
守るために─…
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