プロローグ

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「ちぇっ、せっかくあたしにとってイイ感じの流れができたのにー」 「やっぱりか」 怜治はなかなかあたしの言うことに納得してくれない。 仕方ない。 「じゃあじゃあ、なんかご褒美くれたらいいよー?」 「ご褒美?」 怜治がポカンとした顔であたしを見ている。 そういえばまだ肩に手、置かれたままだった。 「ん、ご褒美。3ヶ月経ったらまたこっちに遊びにくるから、大人しくなってたら、高級スイーツ食べ放題に連れてって」 「高級スイーツってお一人様90分1万の?」 「そう!」 怜治は少しだけ考えるような顔をしたがすぐに、あたしの大好きな笑顔で言った。 「よっしゃ、やってやるよ!頑張れよ、静」 これにて、 あたしのチェンジは始まった。 *・*・* 「怜治、できると思う?」 「できるんじゃね、静ならさー」 「うーん、女の勘って言うのかな。嫌な予感がするんだよね」 「梓は心配しすぎだって」
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