第四次月都急襲部隊迎撃作戦「バレット・ディナー」

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棺桶から出てきたモノは、恐ろしい容貌をしていた。 全身に不格好に張り付いたような人口培養皮膚は、ところどころ、焦げたりちぎれたりして無くなっており、超硬質チタニウム・スチール合金の骨格や、銃口、ミサイルハッチが覗いている。しかも、断面からは血がポタポタと滴り落ちていた。 見慣れたハズの月の兵士も、思わず視線をそらし、再びトリガーを絞る。 宙に浮かぶ敵戦艦の下部に配置された機銃群は、直ぐにアンドロイドに対し、脅威評価を行い極めて危険であると判断し、狙いを光学歩兵や実弾歩兵から、たった一体のアンドロイドに定めた。
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