赤い頭巾と犬の耳

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ゴーン、ゴーン 大きな時計が時間をしらせる鐘を鳴らすと、 ふと、赤ずきんが口を開きます。 「ねえ、家に飾る花を摘むから アンタも手伝って、暇でしょ?」 「それはデート?」 「違うわバカ!手伝いって言ってんでしょバカ」 「二回もバカって言ったー」 「うるさいなー やってくれるの?」 「いいよ。あ、」 オオカミ男はイイコトを思い付きました。 「ねぇ、早く終わったら、 デートしてくれる?」 と、オオカミ男がニコニコとして言うと、 赤ずきんは、 少し、ほんの少し笑いました。 「…早く終わったらね」 おしまい。
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