赤い頭巾と犬の耳

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むかしむかし、 どことも知れない遠くの世界に赤ずきんと呼ばれるそれはそれは、 人並みくらいにかわいらしい女の子がいました。 ほんっとに、年頃の女の子の平均的な可愛さを超さない程度にかわいい女の子でした。 まあ、簡単に言えば、普通。 赤ずきんと呼ばれていますが常に赤いずきんを被ってるわけではありません。 さすがに家ん中では外します。 「赤ずきん!赤ずきんー!かわいいかわいいアタシの娘ー!」 ある日、赤ずきんは自室で本を読んでいると玄関の方から妙に色気のある、野太い声に呼ばれました。 .
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