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「よく来たねえ、待ってたよ」
「………………………」
上品なソファーの上にはバスローブを来て空のワイングラスを持ってくつろぐ、若くて綺麗なオオカミ男がいました。
「さあ、そのワインを、」
赤ずきんはすかさず家に入りかけた足を戻し、扉を静かに閉めました。
「え?ちょ!?なんで閉めちゃうの?」
オオカミ男が扉に近づき、扉に手をかける音が家の中から聞こえると、赤ずきんは、これまたすかさずに
「おばあちゃんもいない、誰もいない、…誰もいない!」
全身を使って扉を押さえます。
すると、
「あら、赤ずきん、いらっしゃい。入らないの?」
と後ろから優しげな声がかけられました。
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