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「オオカミ男さんは貴女の彼氏なんでしょう?」
「………」
やめました。
赤ずきんはオオカミ男のシャツの襟を両手でしっかりと掴み、
揺らします。
「貴様かぁぁぁあ!おばあちゃんに有りもしないこと吹き込んだのはぁぁぁあ!!!!」
ガタガタガタガタガタガタ
「だってだって!今は嘘だって誠になるかも知れないじゃああああん!」
ガタガタガタガタガタガタ
「そんなことはねえーー!!!!!!」
「ほらほら、言った側からダメじゃない、彼には優しくしなきゃ」
赤ずきんは手をパッと開き、
おばあちゃんに向き直ります。
オオカミ男はその脇で咳込んでいます。
「おばあちゃん、それは誤解よ!?この犬耳男が」
「ミハルさーん、」
赤ずきんが弁解をしようとすると、また、森の方から人が来ました。
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