死神のはじまり

3/5
前へ
/404ページ
次へ
「おばあちゃん」 「あらぁユキナちゃん。どうしたの?」 近所の老人会の集まりに一緒に付いて行った私は、祖母の顔を見て急にこう言ったそうだ。 「おばあちゃん。死んじゃうの」 「おばあちゃんはまだまだ死なないよ。ユキナちゃんが綺麗な着物かドレス着て、お嫁に行くまでちゃ~んとユキナちゃんを見守ってるよ」 初めは首を傾げていたものの、祖母は私が怖い話か何かを読んだり聞いたりしたのだろうと笑っていた。 でも、その時私は祖母に聞いたのではない。 ハッキリと断言した言い方をしたのだ。
/404ページ

最初のコメントを投稿しよう!

431人が本棚に入れています
本棚に追加