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「はい! ありがとうございます!」 中丸は力強く頷く。 「うん。 とりあえず、今日の立検は井ノ原とセカンドエンジャー(二等機関士)とチョッサー(一等航海士)やから、分からんことは井ノ原に聞け。」 井ノ原とは中丸より2つ年上の甲板員だ。 「わかりました。」 中丸は軽く頷き、正面の大海原を眺めた。
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