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中丸は受話器を置き、そしてすぐに受話器をとり、船内放送をかけた。
「緊急事態です。
乗組員の皆さんは食堂へ集合して下さい。」
淡々を喋る中丸の表情は変わらない。
「中丸!なにしとんのや!?」
山中が中丸に詰め寄る。
「説明してもらおうか…」
吉田も便乗した。
中丸は二人に背を向け、
「時間がありません。
食堂で説明します。」
それだけ言い、中丸は船橋を後にした。
「なんや、あいつ…」
山中は苛立ちが隠せない様子だ。
「…食堂に行こう」
吉田は冷静に山中を食堂へ促した。
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