永遠に想う。

期待

ﾊﾞｽと地下鉄を乗り継いで通う、制服のかわいい、私立の女子校。

とりあえず大学もｴｽｶﾚｰﾄで行けるし、週2ぐらいはﾊﾞｲﾄして、流行りの服とか買って、通学途中でいつも会う、隣の高校の、1つ上のかっこいい先輩に声をかけられ、初めて彼氏ができ、今年の夏は、彼と手をつないで夏祭りに行き、花火を見て、偶然会った地元の友達に、彼を自慢するんだ。

妄想は虚しく、
現実は儚い。

人生は、期待するほど急激には変化しないものなのだ。

ごく普通の中学生だった私は、ごく普通の高校生になった。