期待

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高校ぐらいは、行ってもいいのかな… そんな事を聞く勇気もなかった私は、あたり前のように母に受験の話をする。 うちは貧乏だから、なるべく母に負担をかけないようにと、私は地元の公立の高校を選んだ。 自転車で30分。 ダサい、紺のブレザー。 私の成績でも楽に入れる、バカな学校だ。 夢なんてない。 勉強は嫌いだ。 努力なんて、した事ない。 そんな私が、高校に行く意味なんて、あるのだろうか。
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