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「俺はお前の思っている幸せを実現させてやることはできない。」
チーフは、私が落ち着いたのを見計らって口を開いた。
自分の顔をチーフの胸から離そうとしたが、ギュっと力を力を入れられたためにチーフの心臓の音を聞いている状態になっている。
「確かに最初は流れでこんな関係になった。でも、お前だったからこんな関係を続けてもいいかなって思ったんだ。」
チーフは私を落ち着かせようとしているのかゆっくりした口調で話を進めた。
・・・私だったからこの関係を続けたの・・・?
「俺は・・・お前のことをちゃんと幸せにしてやれないのに、お前に甘えてこの関係を続けたままにしていた。・・・悪かったな。辛かったろ?」
私はふるふると頭を振った。
「本当は俺からこの関係を断ち切るようお前に伝えないといけなかったのに・・・。」
チーフは今どんな顔をして話しているのだろう・・・。
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