不倫のハードルは低くて高い

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「チーフは私のこと好き・・・?」 チーフの胸に顔を埋めたまま聞いた。 私とだったからこの関係を続けたいと思ったということは私のこと好きだったってこと・・・? 少し期待しながらチーフの言葉を待った。 けれど・・・。 チーフからその答えは出てこなかった。 「チーフ?」 チーフは何か考えているのか私の呼びかけにも答えてくれない。 どうして何も答えてくれないのだろう・・・。 チーフは抱きしめていた腕を緩めて私から離れた。 タバコに火を点けて天井を見上げながらチーフは 「それを聞いてどうする?」 と私に聞いてきた。 「えっ・・・?」 「俺に好きだと言って欲しいか?」
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