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目が醒めると知らない天井だった。
「…ここは?」
「ヨシキさん、目が醒めましたか?」
「おおサラ、久しぶりだな…っ!」
「動いちゃ駄目ですよ!」
「動いちゃ駄目って俺に何があった!?」
「ヨシキさんが逃げ出した後、姫様が上級闇属性魔法『深淵の牢獄』のアレンジ、『深淵の牢獄With拷問』でヨシキさんを閉じ込めたんですよ!」
サラの話によるとアン王女はその後俺が入った黒い球体を馬車に乗せて城に向かったとか…
「…今なら逃げられるか…」
「あら、無理ですよ?」
ちょうどよくアン王女が入ってきた。
「何で無理なんだよ?」
「ご自分の姿を御覧なさい?」
そう言われたので見ると…
ジャラ…
「外せぇぇぇぇ!?」
「嫌よ。」
「くそ、壊す!」
「残念だけどその手錠、所有者の命令しか聞かないの」
「殺せぇ!誰か俺を殺せ!」
「サラさん…すみませんが冷凍保存していただけませんか?」
「え?いいですよ?」
パキン
『しゃらああああ!(サラー!)』
こうして俺は氷漬けにされた。
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