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「……あれ?まぁいいか」
近づいても問題ないようだ。
何も起こらなかったので思い切って蓋を開けて剣を握った。
―――その瞬間。
「(なんだ!?―――ッこれは!!)」
ケーリィの体中をまるで血管の中を熱されたかのような激痛が血の流れに沿って体内を駆け巡った。
それでも、ケーリィは剣を離さない。いや、離せなかった。
何故なら既に剣は消滅していたのだから。
否、消滅したのではなく、ケーリィの手に剣の先から粒子となり、吸収されていったと言うのが正しいか。
暫くの間、その痛みは消えることはなかった。
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