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ケーリィは初めて見る伝説の剣に目を奪われる。
全長2メートルくらいだろうか。
僅かな光も全て反射するような透明度に加え、まるで手に握っている感覚がない。
重さが存在しないと言い切ってしまっていいほどの軽さだった。
そしてその剣は魔剣というより、聖剣と言われる方が相応しいだろう。
それほど美しかった。
それだけではなく聖剣としての突き刺すような威圧感も放っていた。
ただ、ここに来る前の自分の剣に対して持っていた剣のイメージと比べて唯一合わなかったのは剣の細さだ。
異様に細く、長かった。
簡単に折れてしまいそうなくらいに。
だが何故だろう。
その心配はないと直感が告げている。
根拠など存在しないが確信があった。
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