14人が本棚に入れています
本棚に追加
洋介はまたベットから目を覚ました。
洋介「もう四日目か………尚人、父さん、母さん…俺もそっちに行くよ……もう十分に俺は頑張ったよ……もう…疲れた…」
洋介は何かを決心した。
近くに落ちていたハサミを手にとった。
洋介「ピエロに殺されるくらいなら……自分で……」
目の前にピエロがスッと現れる。
アヒャヒャ…
洋介「残念だったな…この物語の終止符は……自分で打たしてもらうぜ…………それが俺の……俺の運命に対する最後の抵抗だ!!!!」
洋介は勢いよく持っていたハサミを自分の喉に突き立てた。
ザクッ!!
オゴェ!
冷たいものが喉を突く、それがだんだん熱くなってくる。
喉からどろどろとしたものがあふれ出す、その穴から空気はヒューヒューと流れ出す。
洋介はベットに仰向けに倒れる。
アヒャヒャヒャヒャヒャ…
ピエロは洋介を見下ろす。
ピエロと目が合う。
それが洋介が見た最後のものだった。
199×年×月×日
…県坂諏市にて一家全員が失踪するという事件が起こった。
失踪者宅の長男の部屋からは大量の血痕が発見された。
警察では何らかの事件に一家全員が巻き込まれたとして調べを進めている。その後、洋介たちの行方を知る者はいなかった。
最初のコメントを投稿しよう!