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俺は牧原洋介、坂諏高校一年。
この街、坂諏に引っ越ししてはや二年になる。
俺の簡単な紹介をすると、部活経歴0、頭そこそこ、好き嫌い特になし、母親と二人暮らし。
ちなみに父親は日本中を回って仕事をしている、早い話が単身赴任だ。
しかし、この一週間連絡が途絶えて捜索中、多少は心配だが俺のオヤジだ、大丈夫であろう。
尚人「洋介なにボーとしてんだよ?」
とりあえずこいつは俺の古くからの知り合いの古池尚人だ。
まぁ古くといっても二年前からだが、親友同士だ。
洋介「待てよ!尚人!早いって!」
俺は尚人を走って追い掛ける。
尚人「待てるか!俺は眠い!」
尚人はいかにも眠そうな顔で洋介に言った。
洋介「おいおい、それは理由にならんよ!?」
洋介は走りのスピードがだんだん落ちてくる。
尚人「そのまま止まるとおいてくぞ!」
洋介「わかったから!ちょっと待って!」
洋介は緩めた足に再度力を込めて走りだす。
そうこれが俺、牧原洋介の日常…
あの手紙が届くまでの…
その日の朝
洋介「ふぁ~、新聞取りにいくか…」
洋介はいつもの日課で新聞を取りにいった。
洋介「ふぁ…、ん?なんだこれ?」
郵便受けの中には新聞と見慣れない封筒のようなモノがあった。
洋介「黒い……手紙?誰宛てだろ?」
“牧原洋介様”
洋介「俺宛て?一体誰だ?こんな悪趣味な封筒で送ったやつは?」
洋介は封筒の裏側を見る、しかし相手の名前は書いてなかった。
仕方なく、洋介は新聞と一緒にその手紙をもって家にはいろうとし…しかしなぜか洋介は振り返った、そのとき家の門の前に黒いマントをかぶったピエロの姿を見た。
洋介は自分の目を擦ってもう一度門の前を見る。
そこにはもうピエロの姿は無かった。
寝ぼけているのだろうと思い洋介はその場を後にした。
洋介は黒い手紙をもって部屋に入った。
誰かのイタズラだと思い手紙を母親には見せずにゴミ箱に入れた。
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