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母「洋介早く学校いきなさい!」
洋介「うお!やべぇ、遅刻!」
帰り道、眠い眠いと言っていた尚人は用事があるといっていつもの家路からそれた。
尚人と別れた後、洋介は今日の朝来た手紙と門の前にいた気味の悪い黒いピエロについて考えていた。
洋介「黒い手紙に黒いピエロか…もしかして手紙送って来たのはピエロか?」
洋介は身震いした、しかしよく考えると思い当たるふしがない。
洋介「だよな、まぁ念のため母さんに…って今日からいないんだっけか……じゃあ尚人にでも相談かな?絶対笑われるよな…」
洋介は軽く笑いながら家が見える道まで来た。
そこですぐに自分の部屋の屋根に異変があることに気付く。
それは忙しく動いていたからだ。
洋介「なっ…なんだあれ…?」
木…?いや、あそこには木はない…………………………………なんだ………アレ……………………?洋介は家の近くまで走った。
『それ』をよく見るためだ。
しかし、洋介は見たことを後悔した、それは…
洋介「ピ………ピエロが踊ってる……?」
そこには朝見たピエロが気味の悪い踊りを踊りながら洋介を見下していた……ピエロはニタリと笑った。
洋介は目をこすった錯覚だと思いたかったからだ。
しかしピエロはまだそこにいた。
ピエロ「……………………………………」
ピエロの口が微かに動いているのに洋介は気付く、洋介はなにを言っているのかがすぐにわかった。
洋介「テガミハチャントヨミナヨ………………手紙はちゃんと読みなよ…?」
ピエロ「クッ…ククク…………クケケケケケケケケケゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲ!」
ピエロはこの世のものとは思えない声で笑った。
洋介「………お前は誰だ?」
洋介は恐怖で動かなかった口を無理やり動かした。
しかしピエロはそれに答えずにこう告げた。
ピエロ「………マ………タ…………ヨ………………………」
洋介は身震いした、その瞬間ピエロは屋根から洋介に向かって飛び掛かってきた。
洋介は目を閉じてしまった。
目を開けるとピエロはもうそこには居なかった。
洋介はさっきピエロが言ったことを繰り返した。
洋介「明日、また来るよ……」
その後洋介は恐る恐る家の中にはいっていった。
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