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「え、なっ………」
何?と聞こうとした時には、唇を塞がれてしまった…。
頭が混乱していた。
「美羽がいけないんだよ。ちょっと見ない間に、こんなに綺麗になるなんて…。」
私の頬を両手で包むように支え、もう一度キスをしようとした。
「ちょ、ちょっと!まっ…」
避けようともがいたけど、無駄な抵抗だった。
今度は、さっきと違って彼の舌が私の咥内に入ってくる…。
「ん…む……っ…」
彼の胸板を押し返しても、私の体を抱きしめる腕の力には勝てるわけがなかった。
何度かキスを重ねた彼の唇が、湿った音を立てて私の首に吸い付いた。
「肌、白くて綺麗だね。」
突然の刺激にビクッと身体を震わせると、今度は片手が私の服の中に潜り込んでくる。
手慣れた様子でブラを押し上げ、支えを失った乳房をやんわりと揉んでくる。
慣れない刺激に身体が反応して、喘ぐような吐息が出てしまう。
「だ、だめ…、だめだっ…て…」
息も絶え絶えに静止を求めても、彼の行動はエスカレートする。
頭の中は、自分の中に隠されていた黒い感情と、顔も知らない奥さんへの罪悪感でぐちゃぐちゃになっていた。
彼に触れられた瞬間に、喜びから濡れたこの身体を、私は自己嫌悪していた。
どうしてこうなったの?
脳内は幸せと罪悪感と疑問符で埋めつくされていた。
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