プロローグ

2/2
前へ
/18ページ
次へ
「ごめん、やっぱり美羽は子供すぎるし。もっといい人いるよ。」 そう、口頭で振られたのは中学生の頃だった。 貴方は27歳だった。 その中学生が、今となってはもうハタチ。 年をとるのは切ない。 いろんな意味で、切ない。 人生をやり直すことができたら、私は貴方と結ばれる道を選ぶ。 絶対に。 そうしたら、貴方の夢を見て一人で泣くこともないから。 六年来の片思い。 いけない感情だって知っている。 それでも人は、私の気持ちを責めるのだろうか。 それでも貴方は、私を許してくれないのだろうか。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加