Episode1

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お風呂から上がると俺はすぐに出掛ける準備をした。 準備と言っても部屋着にパーカーを羽織ってケイタイとを持っただけなのだが。 「出掛けるー」 台所にいる母さんに玄関からそう言った。 「STARHOUSEでしょー?」 「もちろん!」 (STARHOUSE) 俺ら五人の隠れ家。 空き家なのだが電気だけは何故か通っている。 中学時代からみんなここに集まっていた。 特に行く理由はないけど、何となく行くのが当たり前みたいに思える。 短パンにパーカー、サンダル…もっと厚着するべきだった。 春の夜はまだまだ寒い。 STARHOUSEまでは徒歩十五分くらいだから我慢しよう。 星空を眺めながら歩いていると割とすぐに見えてきた。 壁にに大きな星の落書き、一階立ての一軒家、あれがSTARHOUSEだ。
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