1人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
お風呂から上がると俺はすぐに出掛ける準備をした。
準備と言っても部屋着にパーカーを羽織ってケイタイとを持っただけなのだが。
「出掛けるー」
台所にいる母さんに玄関からそう言った。
「STARHOUSEでしょー?」
「もちろん!」
(STARHOUSE)
俺ら五人の隠れ家。
空き家なのだが電気だけは何故か通っている。
中学時代からみんなここに集まっていた。
特に行く理由はないけど、何となく行くのが当たり前みたいに思える。
短パンにパーカー、サンダル…もっと厚着するべきだった。
春の夜はまだまだ寒い。
STARHOUSEまでは徒歩十五分くらいだから我慢しよう。
星空を眺めながら歩いていると割とすぐに見えてきた。
壁にに大きな星の落書き、一階立ての一軒家、あれがSTARHOUSEだ。
最初のコメントを投稿しよう!