第1章『決意へ』

20/21
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/376ページ
―ここは? 夢の中? 周りが真っ白で何も見えない。 でも色が付いてきた。 誰だ?あの女の人は。 こっちを見てる。 女の人が。 こっちへ来いって…用があるのか? 近くで見たら美人だった。 「あなたはアライズですね?」 うわっ話し掛けてくれた。 「ここはあなたの求める場所、聖域サンクチュアリ。願いの叶う場所です。」 そうなのか?そうだったら願い事をかなえてくれるのか? 「いえ、できませんよ。あなたの意識しか来てませんからね。」 そうなのか? 「はい。だから、夢って言うのも間違いではないでしょう。」 なんで? 「あなたの夢の中に私が介入したからです。」 えっ…貴女は何者なんですか? 「私はサンクチュアリの女神です。」 えー!それはすごいな。名前は? 「アテネです。」 何でアテネは俺に用があるんだ? 「それは…あなたが平和を願う者でサンクチュアリを目指すと言ったから特別に会いに来ました。どんな人物か確かめに。」 そうなのか…でどうなの? 「正直、普通の人ですね。」 ぐっ…人が気にしていることを… 「でも、サンクチュアリを目指すと言うのは普通ではありません。せっかく会ったので貴方にサンクチュアリへの行く為のヒントをあげましょう。」 マジで? 「各大陸にある神器がないとまずは聖域までは来れません。」 酷いなぁ…それは。 あれ?黒の師団とか来たときはそれが揃ってなかったのか? 「はい。聖域まで来れるわけがありません。必要な神器がなかったのですから。」 うわぁ…それはかなり酷いな。
/376ページ

最初のコメントを投稿しよう!