ゲームスタート

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「さて皆様一一一… 手駒を引き終えたようですね」 「!!」 再び響く、謎の声。 反逆騎士は"手駒"って言葉に反応し、眉間にシワを寄せた。 「これから貴殿方を解放いたします。 ただし、街ではありません。島です」 「…?」 「所謂無人島ってヤツですね」 反逆騎士が、疑問符を浮かべた私に言う。 …無人島って…まぁいいや。 「…って、待てよ。 衣食住は?どうするんだよ」 「自給自足ってやつでござるな。 まぁ衣に関しては、管理委員会が配給してくれるらしいでござるが」 「…よく知ってるな、天下無敵」 翔が天下無敵に眼差しを向けた。 …ううむあれは…"疑いの眼差し"かね。 「一回目じゃないんです。このゲーム」 「は?」 「過去に三回ほど行われてるんでござる。 …もっとも、合格者は一人もいない、"もっとも残虐な殺され方"で、皆殺されてしまったでござるが」 背筋が凍った。 残虐な殺され方…?なにそれ… 「まぁ落胆なさらず、凛様翔様」 「!?」 「てめぇ、見てんのか!?」 部屋の中を見渡す翔。 それでも監視カメラなんてない。スピーカーすら存在しない。 「えぇ、我々は見ていますよ。 四六時中、貴殿方プレイヤーをね」 何なの…なんでこんなに冷たいの? 覇気がない、から? 「まだ勝者への景品を言ってませんでしたね。 勝者三人へは、なんでも願い事を叶えてさしあげましょう」 「!!」
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