プロローグ

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「基本はあのゲームと同じです。 手駒となる武将を操り、戦い、他者を蹴落とす。 ただそれだけです」 手駒って… 武将のこと、そんな目で見るなんて。 …酷くないかな。 「敗北条件は 1.自らリタイアを認める 2.手駒を全て失う 3.ペナルティを行う の3つです。 ペナルティに関しては伏せさせていただきます」 …それはペナルティではなくシークレットルールでは? まぁどうでもいいけどさ。 「勝利条件は。 敗北者が出ない状況、すなわち一一一 三名だけがゲーム参加状態になったとき、だけです」 …まぁそうだろうけど。 だから何人いるか教え…るわけないか。 「では、皆様にプレゼントを」 「プレゼント…?」 翔が小さく呟いた。 言った、ていうか心の声が漏れた感じかな。 「足元を御覧ください」 「!」 落ちていた二枚の紙。 私と翔とで一枚ずつ…かな? 「戦国コレクションでいう、ガチャ券です。 最初の手駒は其処から手に入れてくださいませ。 因みに出るのは各個人の属性のレア、キラレア、レア+、キラレア+、Sレア、キラSレア、Sレア+、キラSレア+でございます」 「…レア以上ガチャ券かつまり」 翔は躊躇いなく、流れるような動きで紙を拾った。 …この動きって…。 「さて…何が出るかな、っと」
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