プロローグ

7/8
前へ
/38ページ
次へ
「…某を御呼びになられたのは、貴方様でございますか?」 「……翔引き強いんだ」 「………あぼーん」 今起こったありのままを話そう。 翔が紙を持って天に翳した。 急に紙が光出した。 光おさまった。 出てきた。…のはいい。 私は目を疑った。 多分私だけじゃない、翔も。じゃなきゃあぼーんなんて言わない。 驚くのも、無理ないよね? 無いって言ってくださいマジで。 だって、出てきたのは。 「【天下無敵】…真田幸村」 炎属性、"Sレア"の【天下無敵】真田幸村。 極時点で両ステータス共に7000を越える、高火力カード。 …なんてものひいてんだ。 「…あ、あぼーんじゃねえあぼーんじゃねえ。 【天下無敵】真田幸村」 「某は天下無敵でいいでございまするよ」 「…じゃあ天下無敵。 俺はどうやら偶然お前を引いてしまったらしい」 翔、謙遜しすぎだと思うんだ。 「一応戦コレの知識は人並みにあると思うけど。 お前を上手く活用できる人はきっと俺以外にいる。 俺の下に着くかは、お前が決めてくれ」 うわぁ、いい人だ、超いい人だ翔。 いい人すぎてある意味残酷だ。 「某が貴方様と出会ったのは巡り合わせでござる。 扱いとかではござらぬ、某の主は貴方様だけでございまするよ、お館様」 「そうか、天下無敵…って、え」 「オヤカタサマ…戦コレってかバ○ラ」 「ふむ?お館様ではなく親方様でございまするかな…」 いやそれはどうでもいい
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加