2人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ
30分前……
「じゃ、零!また明日な!」
「ほいほーい、またなー」
いつものように友達と別れ一人帰宅するこの俺は真田零。
ごく普通のありふれた高校二年だ。
今日は俺が通っている高校の始業式。
久しぶりに会う友達やクラス替えのおかげで、今日は疲れに疲れた。
「よし、今日は帰ったらすぐ寝るか!」
そんなことを呟きながら、俺はいつもの通学路である細道へと入っていく。
「それにしてもあのクラス分けだとはな…ってうん?」
クラス分けについて不満を言っていると、ふと道の真ん中に光るものを見つけた。
「これは…指輪、なのか?」
形はリング状の指輪。
しかし装飾があまりに奇抜すぎた。
その形を隠すほどの大きさを持つ装飾。
(これは…パレットか?)
そう、その装飾は絵の具などで使うパレットにそっくりなのである。
それにしても趣味が悪い。
こんな指輪をしているやつがいたら、俺なら爆笑だ。
最初のコメントを投稿しよう!