プロローグ

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☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ 30分前…… 「じゃ、零!また明日な!」 「ほいほーい、またなー」 いつものように友達と別れ一人帰宅するこの俺は真田零。 ごく普通のありふれた高校二年だ。 今日は俺が通っている高校の始業式。 久しぶりに会う友達やクラス替えのおかげで、今日は疲れに疲れた。 「よし、今日は帰ったらすぐ寝るか!」 そんなことを呟きながら、俺はいつもの通学路である細道へと入っていく。 「それにしてもあのクラス分けだとはな…ってうん?」 クラス分けについて不満を言っていると、ふと道の真ん中に光るものを見つけた。 「これは…指輪、なのか?」 形はリング状の指輪。 しかし装飾があまりに奇抜すぎた。 その形を隠すほどの大きさを持つ装飾。 (これは…パレットか?) そう、その装飾は絵の具などで使うパレットにそっくりなのである。 それにしても趣味が悪い。 こんな指輪をしているやつがいたら、俺なら爆笑だ。
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