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時は少し戻って、二人が食事を始める前…
「ちょっとレイブン、どこに連れていくのさ~」
「少年、ここからは声を荒げちゃダメよ。」
「う、うん。」
「おっ、いたいた♪」
二人は近くの茂みに隠れた。
「どーしたのレイブン?何がいたの?」
カロルはレイブンの横にしゃがむ。
「少年、いいか今からおっさん達は~大人の階段少し登る二人を見守る隊~だ。良いかね、カロル副隊長!」
レイブンはなんだか久しぶりに面白い物を見つけたような子供見たいなテンションだ。
「えー、駄目だよレイブン。折角なんだからもっといい名前にしないと。え~とね…」
そう言ってカロルは考え始める。
「あれ~、カロル君に合わせたつもりだったんだけどな~。まぁいいや。」
レイブンは二人の観察を始める。
「あっ~勇気凛々元気一杯団~にしよう!」
カロルは突然大声をあげた。
「しー、しー。カロル君押さえて、押さえて。」
レイブンは慌ててカロルを抑えて、キョロキョロする。
「あっゴメンレイブン。ところでどう~勇気凛々元気一杯団~」
カロルは自信満々に言った。
「そんなことはどうでも良くて、今忙しいんだから、少年は黙ってて。」
レイブンは前を向いたまま素っ気なく返事する。
「そんなー酷いよレイブン。そう言えばなんで僕、連れてこられたの?」
「えーとね、あっ、少年の後学のためにだなぁ、」
「えーなんだよそれ、絶対今考えたでしょ~。」
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