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『痛いっ!』
エーン…エーン
尚人が泣いている!
私はキッチンのガスの火を止め急いで尚人の所に向かった。
「大丈夫?どーしたの?」
『…ヒック…ヒッ…これ……踏んでぇ…ヒック…』
尚人は間違って足でオモチャを踏んで壊してしまったようだ。
「あぁ!そうか~。大丈夫?足見せて?痛い?」
踏んだのは、大好きなミニカーだった。
足の裏を見ると、特にケガはしていないようだ。
「うん!大丈夫!すぐに治るよ~。絆創膏貼る?」
『…ヒック…絆創膏貼る!』
尚人は痛い時は、キャラクター物か乗り物の絆創膏を貼ると気が紛れる。
「はい!今日は消防車ね~」
傷など全くない足の裏にペタッと貼った。
『うん!尚、治ったよ!良かったっ』
「良かった!踏まないように、片付けながら遊ぶんだよ」
『ハーイ!』
尚人は今4歳。
昼間は、幼稚園に行っている。
体はあまり大きい方では無いが、賢い子だと思う。
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