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その日は学校が終わると、
あたしは麻里絵と珠樹と美佳と四人でファーストフード店にいた。
「ねー藍子ってさぁ、
昔っからそんなに落ち着いてるの?」
ふいに珠樹が尋ねる。
「えっ?!」
「そー!なんか最近藍子ってば超大人しいの!
一年の頃はもっとうるさかったのにさぁ!」
「へぇー…そうなんだぁ」
美佳がほんわかした口調で言う。
「…そ、そんなにあたしうるさかった…?」
「うるさかったよー!
あたしより藍子って声でかいじゃんっ」
「そんなことないしっ!」
…と、叫んだ声は
確かに大きかった。
目の前にいる三人が爆笑している。
…確かに前にも高やんに同じようなこと言われたな…
あたしってば声のでかさは
昔から変わってないのね…
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