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私が蝦夷地へとたどり着く事が出来たのは師匠の一声があったおかげだった
「徳内(トクナイ)、お前は賢くまだ若い。病に侵された私の代わりに蝦夷地へと赴きその身をもって学んでおいで」
今でも師匠の期待のこもった言葉を思い出す
「おい、最上。生きてるか?」
この青島とは初めての蝦夷地調査からずっと一緒だ
「蝦夷地の夜は寒かったな。アイヌの人らは無事にやっているだろうか?」
夏でも夜は冷える、そんな蝦夷地で暮らすアイヌの人の生活や風俗(文化)、地理などを調査するのが私たちの役割だった
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