君の声が聞こえる

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『お師匠様…?』 青島は翌日朝には冷たくなっていた その直後から常に私を険しい顔で睨みつける青島が傍にいた そのうちに私も病にかかり弱音を吐くと、朦朧とした意識の中に青島は居てアイヌの人らが和人に虐待の末惨殺される映像を見せられ続けた 青島がそこまで私を恨んでいたなんて… 日増しに憔悴してゆくある日私は突然釈放された 眩しい日のもとで一番最初に見たものは師匠のやつれた顔に滲むほっとした笑顔だった 『お師匠様…』 涙で視界が歪むのが分かる 私は助かったのだ しかし私は青島を助けてやれなかったのだ… 嬉しさと悔しさでぐちゃぐちゃになった私の耳にタンチョウヅルの声が高く響いた .
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