首だけ

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大学サークルの飲み会の帰り道、辺りはまだ肌寒い冬の事、帰宅途中で街灯の下で座り込む女が一人いた。 声を掛けるか悩んで居ると。 女「申し訳有りませんが一晩泊めて頂けないでしょうか?」 と声を掛けられ、独り暮らしの男は酔った勢いと声を掛けてきた女がヤケにベッタリくっ付いて来るのにまけ、一晩だけ泊める事にしました。 女「アリガトウございます」 そう言い、一つしかないベッドを貸して、自分は床に眠ることにした。 翌朝: 独り暮らしの汚かった部屋は片付けられ、台所からはまな板を叩く音が広がった。 女「差しでがましいとは思いましたが片付けさせて頂きました」 そう言い朝食まで用意されていた。 男「こちらこそアリガトウ」 そう言い、朝食を食べていると、女の格好が薄着だった事に気が付いた。 男「良かったら使って下さい」 上着を取り出し女に手渡した。 女「良いんですか?お借りしますね」 どうやら気に入った様子で、一緒に食事をとったあと、二人で家を出た。 女「ではまた」 男「お気になさらず」 そう言い二人は別れ、男は大学に向かった。
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