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「あざっしたー」
閉店間際にがっつり40リッター給油と洗車まで入れてくれた最後の客のテールライトが小さくなるまで見送って、看板の照明を落とす。
「これから行くんスか、コレ」
締め処理をしている横から、バイト半年の哲哉が話しかけてくる。
こいつの右手首を捻るジェスチャーに、俺は頷いてみせた。
「まーな」
やべえ、危うく忘れる。
軽く唇を噛んだ俺は、店の前に停めた相棒を見遣った。
俺も、給油してかなきゃ。
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