第一章

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ダンダラ模様に浅葱色ってことは新選組?いや、まだ壬生浪士組って可能性もあるか…。 「怪しい着物だな。お前は長州の奴か?」 そう聞いてくるのは一番前にいた男。 多分、この男達のリーダー的存在なんだろう 隙が少しもない。 よく蒼香と剣道や柔道をしていたからよくわかる。 でも何か違和感がある。 どこ?って聞かれても答えられないが何かが違う気がする。 見た目は……一言で言うと美形 男の俺ですら格好いいと思えるほどの美形。 カッコイイと言うより綺麗って言葉の方が合っている。 綺麗な黒い髪は短くてサラッとしている。 鼻はスラッとしていてと目は鋭く深い藍色をしている。 とても綺麗な顔なんだけど、ずっと無表情で何を考えてるのか分からない。 クールでさぞかしモテるんだろうなぁ… そんな事をボーっと考えていたら、 「なるほど、答えられないのか…ならば、屯所まで来てもらおう」 「はっ!?別に答えられない訳じゃ「問答無用」 ドッ 「うっ!?」 ドサッ 答えなかった訳を話そうとしたらいきなり首の後ろを殴られ身体が地面に倒れた。 力が入んねぇ意識が遠のいていく。まだ蒼香も見つけてないのに… 意識が遠のく時。 「副長室まで運んでおいてくれ。俺は先に帰って副長に報告をしておく。」 「分かりました。斎藤組長。」 そこで俺の意識は無くなった。
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