第一話

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「キモッ!無理無理!近づかないで! しかもうちは女だしっ!!」 「きもってなんだよ…?」 「気色悪いって意味だよ!!」 「なんだとっ!?調子乗りやがって!!」 そう言って三人は刀を抜いた。 刀とか本当に駄目だって!!普通に考えて素手相手にとか卑怯じゃない!! これはヤバい!!速く逃げた方がいいよね!! でもうちだけが逃げちゃ駄目だし、だからと言って後ろの子を連れて逃げるのキツいかも。 素手で戦えるかな?取りあえず隙を作って逃げるか。 フゥーってため息をついた途端に、 「行くぞ!!うらあぁぁ!!」 ひとりの男が上段の姿勢のまま突っ込んできた。 「なんだ隙だらけじゃん」 相手は怒りで動きが大きく見分けやすいし上段に刀を構えていて、下の方が隙だらけだった。 これならいけるかもしれない! タイミングを計って相手が振り下ろしてくる前に男の懐に入りこんで 「調子乗んないでよ!!クソおやじぃ!!」 ドカッ 憎しみを込めて鳩尾を殴る!! 「うっ!!…ゴホッゴホッ」 最初にかかってきた奴は腹を押さえて膝をついていった。 この人達なら戦えるかも!! 隙も多いし真剣にやれば後2人も倒せるかも!? 今度はちゃんと構えて相手が来るのを待っていたら、 「二人でかかれば負けるはずがない!!いくぞっ」 「おう!」 「「うおぉぉぉ!!」」 二人いっぺんに襲いかかってきた。
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