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通過した妹が
背後から跳び蹴りの1つでもかましてくるのではないか
という不安に一瞬だけ駆られたのだが
そんな心配は不要だった。
「ねぇ、何で起きてたの?
せっかく私が起こしに行ったっていうのに。」
と言い、彼より頭1つ分くらい小さい妹はムスッとした表情になる。
朝から元気だなぁ…
と年寄り臭い事を涼は考えつつ
頭を掻きながら答えた
「何だっていいだろー。
別に僕が起きてて悪いことなんてないんだし」
「…あるよ!悪いこと!」
負けず嫌いのせいか
サラリと流すはずの話をわざわざつつくのは
きっと何かふざけたことでも言い出すに違いない。
そう考えた涼は
あーそうかい
と言って洗面所へと入っていっていく。
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