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『ならば答えを教えてやろう…………
そなたがどれだけ力をつけていてもあの2人は死ぬ運命だったのだ、運命には逆らえぬよ』
「……ッ、なんだよそれ………どういう事だよ!!」
力の限り叫んだ
もう相手が神様だろうと関係ない
2人の死が運命だなんて意味わからねぇだろうが!!!
『馬鹿者が!!!ワシが言いたいのはそなたの実力云々ではない!!!そなたの心の弱さだ!!2人を失った悲しみと周りの慰めに耐えられず自ら死を選択する、その心の弱さだ!!』
…………なんだよ、それ
「……じ、じゃあ、オレはあの時、どう頑張っても2人を救えなかったって言いたいのか!?」
泣きそうになった
救えるはずだと思っていたのに………
運命?ふざけんじゃねぇよ!!
「オレがなんで2人を救えない理由が心の弱さなんだよ!!」
『…………。そなた、本当に覚えておらぬのか?犯人の持つ刀を見た瞬間に脚が止まったのを……』
………どういう事だ?
意味がわかんねぇよ
『仕方ないのぉ、教えてやるわい。………そなたが事故現場へ向かう途中に刀を見て脚が止まったのだよ、たった 1 秒な……。その1秒さえ止まらずに走っていればよかったのだよ』
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